ホルン奏者 笠原 慶昌のblog 


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【不定期コラム 賛否両論】鍵を握るのは?

今回は簡潔に、いきます。

「ホルンセクションのハーモニーの、鍵を握っているのは何番奏者?」という質問を
投げかけたら、
たぶん多くのホルン奏者が「2番」と答えると思います。

もっともだし、理由も説得力もよくわかった上で、

私なら、敢えて「1番」と、答えます。

最高の2番奏者なら、確かに和声感のお粗末な1番奏者ですらフォローし、取り繕い、
大多数の聴き手にとっては許容範囲、くらいまで引き上げ、
誤魔化すことはできるでしょうが、
それは2番の技が凄いだけ。

技を、そんな風に無駄遣いさせない1番吹きを、目指したい。


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# by yo_kasahara | 2017-07-16 20:48 | column

オーケストラ・スタディのレッスンについて

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自分が行える個人レッスンの内容のうち、多少の長を自負しているのが、
オーディションのためのオーケストラ・スタディです。

留学していたボストンのニューイングランド音楽院では、
他の米国の多くの学校同様、だいたい週に一度、ホルン科全体の
スタジオ・クラスがあり、門下に関わらず学生が集合し、
近日受験するオーディションのオケスタを交互に演奏し、
先生だけでなく学生同士もコメントしあう、といった習慣がありました。
アメリカの苛烈なオーディション事情は、こうして切磋琢磨しあった学生の
高いレベルに起因しているのもひとつあるでしょう。
プロオケの前段階として、夏の教育音楽祭(有名なのはタングルウッド、
PMF、ヴェルビエ、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン等ですが、
他にも多数あります)に向けて、名門音楽院を回るオーディション・ツアー
(選抜する音楽祭側の方が回る)があるのも独特です。
ニューイングランド音楽院時代の僚友の多くは、現在、世界各地の
オーディションを勝ち抜いて団員になったり、教授職についたりしています。

こうした状況と比較すると、日本の音楽大学では、オーディション対策、
特にオーケストラ・スタディについては正直、
手薄なカリキュラムしか組まれていない例を感じることも多いです。

オーディション、ソロ曲に関しては、基本的な技術、音色、演奏スタイルを聴かれ、
何が高く評価されるかは楽団によってだいぶ異なるでしょうが、オケスタに関しては、
他にも、より普遍的に、「それだと真っ先に落とされるよ」というポイントが
各曲いくつかあろうかと思います。
「ソロはなかなかいいのに、オケスタがそれじゃあもったいないなあ」という学生を、
マスタークラス等で見かけることもしばしばです。

直近の職場のものはもちろん、(正直な話)レベルの高さ・苛烈さにおいては
ひけをとらなかっただろうアトランティック交響楽団、ラウンドトップ音楽祭、
サラソタ音楽祭のオーディションを突破した経験のあるものとして
(あ、日本ホルン協会主催の第1回模擬オーケストラ・オーディション 
高音奏者の部 次点、というのもありました)、
また現在同じオーディション・サーキットにいる者として、
経験から本音でアドバイスできることはいくつかあろうかと思っています。
現役の音大生の場合は、師事している先生との関係など、いろいろ
難しい側面もあるでしょうが、卒業してフリーランスをしている方なら
そうしたしがらみも少ないはず。
「何がまずいのか、いまひとつ自分ではわからない」なら、一度ご相談下さい。

面識のない方は、こちら↓からメッセージをお願いします。


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# by yo_kasahara | 2017-06-19 13:16 | teaching

【不定期コラム 賛否両論】上吹き、下吹き問題への個人的考察

開設しましたFacebookページ、地味に更新しています。

過去のリサイタルチラシ画像解説シリーズとか、自己紹介的なカバー動画とか。

レッスンについても、ご覧下さい。


さて、「賛否両論」を謳うからには、危なっかしい話題へもいずれ触れざるを得ないですね。

ホルンにとっての「上吹き・下吹き問題」。

そもそも区別はあるのか、あるべきなのか?何が違うのか?

様々な見解が乱立しているので、どなたのお気にも障らず自説を述べることは難しそうですが、

多少慎重に、しかし思うところははっきり、書きます。

私が最近楽団を辞した事情にも密接に関わってくる内容でもありますが、

その辺はあまり暴露記事にならないよう、

しかし判る方は「ニヤリ」とできるよう、加減します(笑)。


歴史的には、ナチュラルホルンの時代に、エチュードやマウスピースのサイズ等も含めて

「高音ホルン奏者」「低音ホルン奏者」が峻別されてきた経緯があるのは、

よく知られていることです。

ベートーヴェンがホルンソナタを共に初演したジョヴァンニ・プントは、

当時の花形「低音」ホルン奏者だったとか、

だから第九のソロは4番に書かれたのだという説があるとか、よく聞く話です。

当時は「低音奏者」の方がソリストとして一目置かれ、

待遇もよかったとの話もよく聞きますが、私は厳密な出典は存じません。

おそらく給与が上だったとか、何らかの資料があるのでしょうが、

その辺はホルン史の碩学にお任せしましょう。


その後、ヴァルヴホルンの普及、世界的な楽器スタイルの淘汰・平準化、

奏法の進歩、などなどを経て、いつの間にか

「上吹き」「下吹き」の間に、使用楽器・マウスピース・アンブシュア、どれをとっても

これという決定的な「違い」を見出し辛くなった現代においても、

分業は一般的に行われています。

ヴァイオリンの、あるいはクラリネットの、はたまたトランペットの、

1st、2ndの区別と同じなのか?違うのか?

ホルン奏者の間でも意見は分かれるところでしょう。 


区別自体の是非には色々な論点があるでしょうが、

区別に付随する微妙な「格差問題」については、おそらく、

ホルン奏者の大半がフルダブルホルンに移行し終え、

かつ現代ほど指導法ひいては演奏水準が高くなかった20世紀中盤ごろ、

特に優れた若手奏者を優先的に「上吹き」として育てる風潮が、

どこかで定着してしまったことが原因なのではないでしょうか。

著書「自分の音で奏でよう!」が話題の、ベルリン・フィルのマックウィリアム氏は、

旧時代のドイツでのこうした指導の弊害についてかなり辛辣に書いていますね。

こうした格差問題?をひっくり返す、新たなる風は、

北米ほか英語圏からやってきたと考えられます。

アメリカを中心に、高度な音楽教育環境の恩恵で、若手ホルン奏者の水準が飛躍的に向上し、

色褪せて見えかけていた「下吹き」の概念を覆す奏者が次々と登場します。

前述マックウィリアムもカナダ育ちの英国人ですし、

サラ・ウィリスは主に英国で学んだ米国人。

現在のシカゴ響首席代行のギングリック(ギングリッチ、かと思っていましたが、

同僚が「ク」と発音していたのでそうらしい)は、

もともと4番奏者でしたし、クレヴェンジャーが「彼なら今すぐに

私の席にとって代われる」と言ったのはその4番奏者時代でした。

ジャズを中心にソリストとして独立した元フィラデルフィア管のアダム・アンズワース、

いまそのフィラデルフィアにいるデニース・トライオン等、

控えめな「縁の下の力持ち」イメージからは遠い、

スター性のある低音奏者は随所にいます。


現代のオーケストラに要求される高度な演奏水準を考慮に入れると、

「上吹き」「下吹き」の区別がテクニック的な限界に根ざしていた時代は、

幸か不幸か、終わってしまったと考えるべきでしょう。

では何のために分けるのか?

より高度なアンサンブルの熟成と、職場の円滑で持続可能な人間関係のため、

というのが一番ではないかと思います。

首席奏者は、高度なプロ集団としてのホルンセクションの中でも、

特別な音楽的リーダーシップを買われてそこに座っているわけですし、

他のポジションも同様に、技術上(少なくとも短期的)問題なくスイッチできるからといって、

軽々しく交替すべきものではない、という共通認識が、

世の大半の(特に上等な)オケには定着していると思います。


日本の現状は…という話は地雷なので避けて通るとしまして(弱気ですね)、

恩師のひとりがレッスンのときに語っていたことが、鮮明に記憶に焼き付いています。

一字一句その通りではないですが、大意は

「下吹きのオーディションで、モーツァルトの3番を出して、上吹きなら4番を出す、

という風潮が気に入らない。

まるで『高い音が出てこない、カンタンな3番で、下吹きには充分』と

思ってるみたいじゃない?

3番だって音楽的には高度だし、

技術的にモーツァルトの4番吹けないやつにオケの下吹いて欲しくないし」。

ぐうの音も出ない正論だと思います。

上下同時募集、もしくはヴェクセルの募集で、モーツァルト2番を

課題にするオケがありますが、その意味でとても評価できる姿勢です。

もうひとつ、自分にとって同等の、珠玉の箴言は、アマチュア大学オケ時代の先輩の言葉。

未熟な青二才のくせに1番ばかり吹きたがりだった自分に

「4番吹きの気持ちがわかって、3番吹きの気持ちがわかって、

2番吹きの気持ちがわかって、初めて1番を吹ける」。

これも、額に入れて飾りたい言葉です。


そうしたことを踏まえて、妥協のない自分の仕事として、

「いまこの場においては、自分は何番が吹きたいのか、何番を吹くべきなのか」、

見極めた上でオーディションの用紙に筆を走らせる、ようでありたいと思っています。


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# by yo_kasahara | 2017-06-17 14:19 | column

【不定期コラム 賛否両論】移調読みへの苦情、やめてみませんか?

Facebookページへのアクセスといいね、ありがとうございます。
こちらのブログでもなにか存在意義のあることをやらねばと思い、
不定期コラムを書いてみます。
不定期なのであまり次回を期待せずお読みください。
コラムのタイトルは、【賛否両論】としてみたいと思います。
有名な和の笠原シェフの店名にひっかけたギャグで、そう深い意味はありませんが、
賛否両論ある題材について書いたり、書く内容自体が賛否両論になりそうだったり、
するかも知れません。
賛否があっても、荒れる可能性があるのでコメント欄は用意しないことにいたします(笑)

記念すべき(?)第一回は、
移調読みへの苦情、やめてみませんか?
です。
世の(主に)ホルン奏者の皆さんへの提言です。

移調読みの厄介さについては、人によりかなり反応が分かれるところかもしれません。
私は、古典派や、R.シュトラウスの交響詩等の移調読みに関しては、
むしろin Fに書き直してあるものより
音楽的な流れも把握しやすい場合も多く、見た目もシンプルで好きなのですが、
かといって、全ての移調読み大歓迎というわけではありません。
読みやすくもなく、なぜそう書いた?というものに出会うこともありますよね。
それに、固定ドの方にとっては、「読みやすい」という感覚自体が
わからないかもしれませんし。
移調読みの方法論については、煩雑になり過ぎるので、ここで論じるのはやめておきます。
おのおのが、やりやすい、使える方法を使うのが一番でしょう。

問題なのは、移調読みの苦労について殊更にこぼすこと。
そういうケースの95%くらいでは、「実音で何の音か、指は何か」に辿り着いた時点で
思考が止まってしまっていると思うからです。
in Fの楽譜なら、そこに辿り着くのに、苦労はずっと少ないでしょうが、
だからって、それで終わりではないですよね。
「たまたまこのホルンパートがin 何であるかとは別に、
音楽全体の流れでここは何調で、
だからどのような和声感(なり旋律感なり)で
こういうふうに音程をイメージするべきだろうか」
と、必ずしも唯一絶対の答えの出ない深い世界に迷い込んでこそ、
真の音楽づくりであるはず。
移調読みの楽譜なら、正しい音がわかるだけでも一苦労だから、
そういう次元の悩みは免除される、というわけではないと思うのです。
単なる移調読みの作業自体についてこぼすのは、
そういう高い次元の苦労はハナから放棄してますよ~ と、
言っていることにも近いと思うのです。

内心では、大いに苦労してうんざりしているとしても、
「僕らホルン奏者の宿命だからね~ まあ慣れですよ」みたいな涼しい顔をしてみたら、
かっこいいし、何か新しい扉が開くのではないかな、と思うのです。





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# by yo_kasahara | 2017-05-28 18:02 | column

ご報告

本日、2017年5月14日をもって、3年半在籍したセントラル愛知交響楽団を退団いたします。
当面、フリーランスのホルン奏者として活動します。

最後の仕事となった、5月12日の第154回定期演奏会、および13日の
『艦これ』クラシックスタイルオーケストラ Grand Fleet Tour 2017 名古屋公演、
Twitterなどでご好評をいただいていること、嬉しく思います。

在団中、ブログの更新が、個人名義の演奏告知以外ほとんどできなかったこと、
申し訳なく思っています。
日々の雑感は、様々な事情から、限定公開のFacebookのほうに移行してしまい、
一個人の立場に戻っても、このブログの方にどの程度復帰できるかは未知数ですが、
演奏会の告知やホルンに関する雑談、情報の共有など、
書けるものは書いていけたらと思います。

よろしくお願いいたします。


追記
Facebookページについて

リンクを張っておいて、ですが、Facebookの通常サイトはごく個人的に利用していて、
ごく一部の投稿を除いて、公開範囲は「友人まで」とさせていただいています。
原則としては面識のある方の友人申請しか承認していません。
もう少し幅広くFacebookを活用するため、アーティストサイトを開設するか、検討中です。

追記2
Facebook公式ページ開設のお知らせ
Facebookに公式ページを開設いたしました。
fボタンの方では、個人ページに飛んでしまうようですが、公式ページへは以下から、
よろしくお願いいたします。

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# by yo_kasahara | 2017-05-14 05:01 | about

résumé

b0079525_14545689.jpg笠原 慶昌(ホルン)

上智大学外国語学部、桐朋オーケストラ・アカデミーを経て、米国ニューイングランド音楽院に学ぶ。ホルンを故平塚晴樹、猶井正幸、ジェイムズ・サマーヴィルの各氏に、室内楽を浅野高瑛、故パトリシア・ザンダー、ルーシー・チャップマン、ジーン・ライフの各氏に師事。ラウンドトップ (2004年) 、サラソタ (2005年) の両音楽祭に全額奨学金を得て参加、研鑽を積む。2005年12月までヒンガム交響楽団(現名称 アトランティック交響楽団)ホルン奏者を務める他、ボストン周辺にてフリーランス奏者として活動。2006年帰国、日本に拠点を移す。音楽の友ホール、ソノリウム、l'atelier by APC他にてリサイタルを開催。平成21年度 公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業アーティスト(木管五重奏)。2009年 インターナショナル・ホルン・コンペティション・オブ・アメリカ ファイナリスト。2013年11月から2017年5月まで、セントラル愛知交響楽団ホルン奏者。現在はフリーランス奏者として、オーケストラ、吹奏楽、室内楽、ソロ等、幅広く演奏。
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# by yo_kasahara | 2017-05-14 05:00 | about

ロマンティック・トリオ ~草原と森の調べ~

HITOMIホール プリズム・ステージ
セントラル愛知交響楽団シリーズ Vol.4

ロマンティック・トリオ ~草原と森の調べ~

A.ブラン:ロマンス Op.43bis
G.ギロー:コンチェルティーノ第1番 (オーボエ&ピアノ)
E.Y.ボウエン:バラード Op.133
C.ライネッケ:夜想曲 変ホ長調 Op.112 (ホルン&ピアノ)
C.ライネッケ:三重奏曲 イ短調 Op.188

(アンコール)G.マーラー : 「子供の不思議な角笛」より ラインの伝説

安原 太武郎 (オーボエ)
笠原 慶昌 (ホルン)
秀平 雄二 (ピアノ)

2016年4月27日 (水) 18:15開場 18:45開演
HITOMIホール (メニコンANNEX 5階)
名古屋市中区葵三丁目21番19号
JR・地下鉄 千種駅より徒歩4分

前売 2,500円 当日 3,000円


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# by yo_kasahara | 2016-04-27 18:45 | past events